REVIEW music
友達に落としてもらったものをREVIEW。これはいいですよ。2004年に「Sonic Youth meets Jackson5」などと形容されてデビューしたイギリスのバンド。これが正真正銘のごった煮サウンド、と言いたくなるほどの音や手法がつまってる。Sonic Youthなんて形容詞は…
まだ数回しか聴いてないわけですが。 93年の『Republic』以来の復活を果たした前作『Get Ready』から四年振りの新作。今となっては特に目新しくもなくなったダンスミュージックと(ギター)ロックの融合、なんて言葉だけど、それをある種、愚直に体現しつづけ…
「天使の声」とも称される女性Vo、「天上の音楽」とも言われ、耽美の代名詞にもなっている彼らの3rd。ただ淡々と打ち込まれたドラムが感情の無い灰色の下地を用意し、そこにエコーのかかった美しいアルペジオギターやシンセの様々な音で創り出されるのは人工…
80年に出された彼らの唯一のオリジナルアルバム。ギター、ベース、オルガン、打ち込み(リズムボックス)という最小限の楽器でこれまたひたすらに少ない音数で演奏される曲はまさにスカスカという言葉がピッタリです。そしてそこに乗せられる女性Voもお世辞に…
アイリッシュ移民を中心に82年に結成されたThe Poguesの3rdアルバム。アイリッシュトラッドとPUNKの融合で、多くのフォロワーを生み出した彼らの最高傑作とされます。実際、前作まではまだ荒削りにも感じるシェーンのソングライティングが前述の方法論と共に…
スウェーデンのバンド、THE RADIO DEPT.のデビュー盤。基本は美しいメロディにフィードバックギターというシューゲイザーサウンドなんですが、単にそこに留まらない奇妙な感覚がアルバム全体を支配してるように感じます。何故だか妙に荒いドラムや音全体にエ…
山本精一率いるうたものバンド(?)の第六作。この作品ではそれまでのベース抜きの編成で製作されたらしく、確かに低音があまり効いていない。ただ個人的にはそのことで前面に出されたギターと、より高まった浮遊感がとにかく気持ちいいと思う。ギターリフ…
ニューウェイブの有名なバンドを集めたコンピレーション。といっても『まず最初にRHYTHMがあった』という題名通りRHYTHMやFUNKに拘った選曲が為されていて、単なる寄せ集めには終わっていないところが素晴らしい。A CERTAIN RATIOや23 SKIDOOはやはり実にFUN…
何故かいつまでも「孤高の」という枕詞が消えないブッチャーズのメジャー2ndアルバム。よく彼らの傑作とも評されるこの作品だが、そうした評価もむべなるかな。確かに傑作だ。それも切ない傑作。 この作品では全てが不安定のまま投げ出されているが、そのこ…
なんかちょこちょこ書いてますが、イギリスのバンドThe Wedding Presentのメジャーデビュー作。この作品にも入っているシングル曲が全英でヒットしたということも頷けるようにギターロックとしてのフォーマットはしっかりとしており、メロディーも非常にPOP…
もうね、今年のベスト決定。久しぶりに背中の下から首までゾゾゾッて来る新人バンドに出会った。 音はずばりシューゲイザー。感じとしてはエモとかギターポップみたいにキャッチーなメロディーにマイブラのようにひたすらギターのフィードバックを重ねて、そ…
奄美島唄の第一人者(こういう言い方はそもそも間違ってるし使いたくないけど)である朝崎郁恵の唄とピアノの伴奏でほとんどの曲が構成されたCD。何よりやはり彼女の声がもうほんとに素晴らしい。M-3でUAが参加してるんだけどUAの声がかすんでしまうくらい声…
Polarisの2ndアルバム。1stではどちらかというとゆったりとしたテンポでディープな楽曲が中心でしたが、今作では前作よりも軽快なナンバーが連打されています。前作が聴いている一瞬を数瞬に引き伸ばすものだったとするなら、今作にそうしたマジックはありま…
ノルウェー出身の二人組によるデビュー作品。この手の音にはあまり詳しくないのでいつも以上に印象批評となってしまう気がするのですが、それ以外のことなど出来ないので、一聴した時に思い浮かんだ単語をいくつか並べてみましょう。それらは「奇妙な暖かさ…
2002年のデビュー作『THE MUSIC』で大絶賛を浴びた彼らの第2作。 一作目の延長を期待してプレイボタンを押すとしばらくの間、考え込んでしまうかもしれません。以前にここでも書いたように1作目に感じられたほどのグルーヴ感は少し薄れてしまっています。…
UK出身バンドのデビュー作品。外資系CDショップでも非常に推されている模様です。「レディオヘッド好きはぜひ!」といったような推薦文に相応しく一曲目からUK直系と言える叙情溢れるメランコリックな音を響かせてくれます。その音はどこかMERCURY REVにも繋…
ZAZEN BOYSの2nd。前作より一年経たない内にリリース。早い(笑)最初に書いてしまうならこれは傑作です。メンバーの一体感が素晴らしい。1stでは正直、アヒトのドラムの上に向井の詞世界をラップ調で乗せるためのバンドに感じられた。というかユニットかな…
ヴァイブ奏者、ビリーウッテンの72年当時のカルテット(ヴィブラホン、オルガン、ギター、ドラム)によるインディアナポリスでのライブを収録したもの。彼らのものとしてはこれが唯一のアルバムみたい。 いやこのアルバムはほんとすごい。始まりを告げるよう…
スピッツ通算9枚目のアルバム。にして今のところ彼らの最高傑作、だと思う。彼らってシングルのヒット曲ばかりに注目集まって、世間一般ではわりと普通のPOPバンドに見られがちだけど、初期の『惑星のかけら』とかを聞くとしっかりとしたロックバンドという…
JAMのラストアルバム。 JAMというとどうしてもパンクの初期衝動に満ちた1st,2ndかモッズを絶妙に取り込んだ3rdに目が向けられるけど、実はこのアルバムものすごくいいんですよ。最初聞いた時には普通にPOPでいいなと思ってたんだけど、ポストパンクとかニュ…
前作に比べるとだいぶ音と楽器が多くなっていて、その意味では聴き易くなっている。ただ前作に見られたような音と音のあいだに、間が入ることで生み出されていたソリッドな印象がきれいにぬぐい去られている。それを洗練ととるかは聞き手次第。個人的にはと…
CHILD HOOD MAKERSっていうバンドから一人抜けて出来たバンド。彼らの音を一言で言うなら轟音ギターとピコピコ電子音に女の子のVoが乗るPOPなシューゲイザー。一言で言えてない気もするけど、要はスーパーカーのミキVoの曲をイメージしてもらえれば。個人的…
くるりの音はいつもジャストだ。 僕はくるりを聞くたびにそう思う。 よくサイケなんかの音を評して聞き手を夢幻の世界に誘う、みたいなものがある。でも例えどんな音楽でもいい音楽ってのは、レコードに針が落ちた瞬間から、オーディオのプレイスイッチを入…
ええとあまりよく知らないんでリジーの紹介なんかはしません。これは79年に出た1stの再発ですね。再発ってことでソロに加えて、彼女が以前に活動してたバンド、ローザイエメンの音源など(10〜)が入ってる。いや何の気なしに買ってみたらこれがかっこいいの…
ここ最近、家では邦楽をずっと流している。小谷『Then』とオザケン『刹那』、それにRCサクセション。その中でも夜から夜中には小谷美紗子がしっくりくる。彼女の音と歌詞に身を任せていると深く深く夜に沈みこんでいく自分がいる。そして何とはなしに手にす…
友達に改めてZAZEN BOYSを聞かせてもらう。確かにこれは向井のしたい方向に振りきれてるなぁ。おそらくナンバガの時には向井のやりたいことにバンドっていう形態と他のメンバーとの兼ね合いなんかである程度ブレーキがかかってて、ポップになってた。もうナ…