『THE GIFT』THE JAM

Gift
JAMのラストアルバム。
JAMというとどうしてもパンクの初期衝動に満ちた1st,2ndかモッズを絶妙に取り込んだ3rdに目が向けられるけど、実はこのアルバムものすごくいいんですよ。最初聞いた時には普通にPOPでいいなと思ってたんだけど、ポストパンクとかニューウェイブを聞いてから聞きなおすと新しい発見がいろいろあると思う。
このアルバムはポールの黒人音楽への影響が大きい、とされてるけど(事実、大きいと思うけど)その他にニューウェイブとかからの影響も少なからずあるんじゃないかなぁ。82年発表で時期も丁度だし。特に「TRANS-GLOBAL EXPRESS」とか「CIRCUS」なんかはやっぱポストパンク的ファンク(なんだそれ)では。よく聞くと楽器でもかなり変な使い方してるし。ホーンとかの使い方もどことなくPIGBAGとかに似てる。そうした側面がありつつ、さらにポールのソングライティングが円熟してて、1stとかにあったような青臭さがだいぶ抜けてる。まぁ5年経つからある意味当然なんだけど。JAMの中では一番好きなアルバムかも。『悪意という名の街』にはいつ聞いても、イントロで持ってかれるなぁ。かこいい。そういえばロックオデッセイではラストにこの曲したらしい。…なんでウドーなの…。