2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ふむふむ、ほうほう。実に真っ当かつ満足度の高い作品でした。 全四編から成る短篇集で、最初の二編は小手調べといった感はあるものの、解決に至る推理の前提となる部分のロジックが話を展開させる絶妙なフックとなっていて小気味良い。続く「退出ゲーム」は…
前作より三年振りの新譜。以下は放言。 思えばSFUの活動は、マージナルな存在への注意の喚起という大きな軸の周りを回転してきたわけだけれども、初期においてはそれがともすれば彼らの表象=代理を行ってしまうという、例えばスピヴァクが真っ先に噛み付き…
上手い。前作にはインパクトという点では劣るものの、なかなかの大技トリックを見事に長編に仕立て上げている。ドラマ(及び映画)における設定をさらりと取り込む辺りもまた上手い(ただ福山云々の部分はあざとすぎる気も)。しかし何より今作は構造的に前…