『LIVE』THE WOODEN GLASS featuring BILLY WOOTEN

ライヴ
ヴァイブ奏者、ビリーウッテンの72年当時のカルテット(ヴィブラホン、オルガン、ギター、ドラム)によるインディアナポリスでのライブを収録したもの。彼らのものとしてはこれが唯一のアルバムみたい。
いやこのアルバムはほんとすごい。始まりを告げるようなオルガン音で始まる「MONKEY HIPS and RICE」ではギターとドラムが生み出すファンクビートをオルガン音が狂想的に包み込み、さらにその上をビリーのヴィブラホンの音色がコマのようにひたすら転がっていく。これで踊れない奴なんて絶対にいない。うって替わって2曲目は全ての音がじっとりと身体に絡み付いてくるようなメロウで落ち着いたファンク。そして3曲目でまたもや自然と身体が揺れ始める鬼のファンク、4曲目でまた少ししっとりとして腰から下に来るような渋い演奏を聴かせてくれる。そのまま5曲目、そしてラストの「LOVE IS HERE」へと怒涛のジャズファンクでなだれ込んでいく。
帯に「ファンクの神様が舞い降りたに違いない」とあるんだけどそう言わせるのもむべなるかな。とにかくこのライブに篭った熱狂は尋常じゃない。観客の熱狂具合も小さいハコだからかダイレクトに伝わってきて、またそれが聴いてるこっちの気持ちを煽る煽る。このレベルのライブ盤なんて滅多にないんじゃないかな。こんなライブを一度は体験してみたいです。