『If I Should Fall From Grace With God』The Pogues

If I Should Fall From Grace With God
アイリッシュ移民を中心に82年に結成されたThe Poguesの3rdアルバム。アイリッシュトラッドとPUNKの融合で、多くのフォロワーを生み出した彼らの最高傑作とされます。実際、前作まではまだ荒削りにも感じるシェーンのソングライティングが前述の方法論と共に見事に結実しています。その象徴とも言えるのがやはり珠玉の名曲「Fairytale Of New York」でしょう。BEER片手に笑顔で踊ってしまう曲の数々の合間にそっと差し込まれたこの曲には、違う国であるのに何故か郷愁を誘われ、涙腺を刺激するような力が篭っています。天性の酔いどれ声とも言うべきシェーンのVoもまた渋く、どこかTOM WAITSを思わせます。肩肘を張ることなく、どこまでも荒々しく、見るものを笑顔にさせるライブは(見たことないですが)きっと星空の(願望)苗場をイギリスの下町のPUBへと早変わりさせてしまうはずです。出来ればギネスがあれば言うことないですが、そこはハイネケンで我慢。今から待ち遠しいです。