小谷美紗子『Then』

ここ最近、家では邦楽をずっと流している。小谷『Then』とオザケン『刹那』、それにRCサクセション。その中でも夜から夜中には小谷美紗子がしっくりくる。

彼女の音と歌詞に身を任せていると深く深く夜に沈みこんでいく自分がいる。そして何とはなしに手にする紅茶の熱さに慌ててふっと浮かび上がる。この人の曲にはそれだけの力がある。基調はピアノで、決して激しくもなく疾走感があるわけでもない。でもそこには凄まじい緊張感が漲っていて、焦燥感と優しさが同時に存在しているように感じる。やはりこれはCCCDに目を瞑ってでも『night』を買うべきかなぁ。