『四季 秋』森博嗣 

四季 秋 (講談社ノベルス)
四季シリーズ第三作。今作では四季の視点からではなく主に萌絵の視点から書かれる。しかし『すべてがFになる』から七年後かぁ。『春』や『夏』のようにミステリ色は薄め。ただシリーズを通しての謎がはっきりといくつか明らかにされるのでシリーズ読者は必読といったところかな。シリーズを追いかけてきた人はいろいろとニヤニヤさせられるはず。
それにしても森博嗣の文体は独特だ。正直に言って登場人物の発言だとか作品中の文を全て理解してるとは言い難い。それにも関わらず、文自体はするすると頭に入ってくる。何気ないように見えてこれはすごいことだと思う。