新刊

わお、『意味の論理学』は新訳のみならずトゥルニエ論やらクロソウスキー論なども所収。それでこの値段(上下で2100円)。素晴らしい。そして歌野の次なる試みは何かが気になる一方で、『虚無への供物』の名を寄せられるだけでなく著者自ら引用するという第35回メフィスト賞。どちらも激しく気になるところです。さてどちらから読むか・・・。

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』 ≪評価:4+≫

赤朽葉家の伝説
すでにネットのあちこちで絶賛の嵐と言ってもいいほどの評価を受けている今作。正直に言うとやはりそうした作品はどこか身構えて読んでしまうわけだけれど、まぁなんというか前評判通りの作品ではありました。読み終わった後に考察めいたものを書き付けておいたんだけど、手違いによりそれが紛失。なのでいつもよりさらに粗い感想かも。以下、作品内容に触れます。

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