新刊

フジの残金と7月のバイト代を散財。だいたいフジのあとになんでCDじゃなく本を買ってんだろ。

『本格推理委員会』ってどうなんだろ。思わず買ってみた。『ラノベ完全読本』はまだあまり読んでないけど、とりあえずこうしたガイド本があると便利。年表とか役に立ちそう。前の『SFマガジン』の「僕たちのリアルフィクション」と比較してみるのも面白いかも。…やっぱり西尾維新はランクインですか。まぁそうだろな。よくよく考えるとあと数日で講談社ノベルスが!殊能将之が、高田崇史が、メフィスト賞が…。うぅお金が。

購入予定メモ(8月)

なんだいこりゃ。ちくまのバルトとかバフチンを揃えてしまいたいんですが。厳しい。

1日目後半(7月30日)

田野城寿男が終わってからどうするかに15分悩む。想い出波止場見たいしChar見たいし。でもルースターズまでのんびりすることにする。まだフジは一日目と自分に言い聞かせつつ。
orangeからオアシスまで行く途中、ヘヴンでThe Miceteethを軽く見る。1曲程度聞いた限りではゆる〜いスカ。昼下がりという時間とヘヴンという場所に実にはまってた。whiteではKEMURIがライブ中。正直、いろんな場所で何度も見てるのでわき目も振らず素通りする。greenではHAVENがライブ中。こちらも特に興味がないも、昼飯を食べつつぼんやりと鑑賞。そのうち芝生で熟睡する。あの高い声は眠るのによかった。起きるとすでに4時前。いよいよルースターズである。

正直、曲を知ってるわけでもなくましてやライブを見たこともなし。ロックンロールジプシーズはちょっと見たけど、やっぱりこの布陣がルースターズなんだろう。彼らに思い入れはほとんどないけど、今回ライブを見て感じたこと。やっぱすげぇ。単純に曲やメロディやリフがかっこいい。大江もかなり気合入ってた、と思う。もちろん演奏がちょっとまずいとこもあったけど。「やりたいだけ」「CMC」と叫べて、「ロージー」で踊れてうれしかった。


次もポラリスOZOMATLIPJ Harveyで死ぬほど悩む。結局、次のロザに備えてヘヴンのポラリスはあきらめる。と思ったらポラリスのライブがやたらよかったらしい。むきー。

なんだかなぁ。ポラリスやめて見たのによくなかった。彼らには00年のフジですごく踊らされたけど今回はどうもラップが多くて民族的なとこがあまり感じられなかった。他の友人も微妙と言ってたし。
というわけでwhiteを早めに切り上げ、greenを見つつredへ。PJ Harveyかっけぇ。まず赤のワンピース?とブーツの衣装が決まりすぎ。歌ももうやたらとかっこよい。ずっと見ていたいのを泣く泣くこらえてredに向かう。

ロザはまぁやっぱりかっこよかった。でもなんで武田真治いなかったんだろう。31日のトラベラーズに入るはずなのに。そのため最初はドラム、ベース、ギターの三人。後半でヴァイオリンが加わる。この日のライブを見て思ったのは、達也はかなり形がはっきりしてた2ndからどちらかといえば不定形のものを完成させようとしている、ってこと。3rdが割とそういう感じだったのもあるけど。少しその先を模索中とも感じた。なんにせよこの先が楽しみ。

ロザが予想より長かったので途中でredを抜け出してgreenへ。まさかこんな日が来るとは思わなかった。Pixiesのライブ。Pixiesの思い出。いや(僕にとっての)グランジの思い出。それはなんだかほろ苦い。NIRVANAはもちろんなく、マイブラも事実上、解散。ダイナソースマパンももういない。あの当時(正確には当時じゃないけど)いつも聞いてたバンドはみんないなくなってしまった。僕の中でこの辺りのバンドはどうしても一括りになってしまう。彼らの歪んだギターにどれだけのめりこんだだろう。それはたぶん一種の現実逃避だったかもしれない。マイブラやRIDEがシューゲイザーなんて呼ばれたように前を見ずに俯いてたのかもしれない。それでもやっぱり彼らの音のおかげで乗り切れたこともあったと思う。俯きながらでもなんとか。当時、PixiesのCDは何故か持っていなくて友人に録音してもらったMDがPixiesの全てだった。「BONE MACHINE」のあのギターにどれだけ頭を白くしたんだろう。「GIGANTIC」のサビを何回歌ったんだろう。そして「DEVASER」
そんなPixiesのライブは「BONE MACHINE」で始まった。正直、あとは正確には覚えてない。何度も手を挙げて、曲を歌って、叫んで。懐かしくて哀しくて嬉しくて楽しくて。そんなライブだった。演奏の入りを間違えたり声が出てなかったりするとこもあったけど、キムもフランクもすごく楽しそうだった。泣くかと思ったけどなんだか泣きはしなかった。昔のように少しの元気をもらった気がした。

怒涛のPixiesの後、すぐさま走ってartistグッズ売り場に向かう。予想通り、みんな東京事変に流れて売り場はガラガラ。LOUのシャツを買おうとするもサイズがない。ここでもあまりいいデザインのがなかった。Pixiesはすでに売り切れ。仕方なくルースターズを買う。その後、放心気味にgreenでLOU REEDを待つ。東京事変なんか行ってる元気はない。あ、オアシスで実況中継してるのは見た。なんかふ〜んという感じ。見に行った友人によると前盛り上がりすぎ、後ろ冷めすぎだったらしい。
そしてLOUが始まる。実にいい。淡々と進めていく様がなんか、らしくて楽しくなる。途中でヴェルヴェッツの「VENUS IN FURS」をやったのには驚く。というか座りながら見てたら、2度ほど見事に寝かかってました。Pixiesでがんばりすぎ。でもLOUのライブもあまり期待はしてなかったんだけど、ほんとに素晴らしかった。21時40分頃から始まってたっぷり二時間のライブ。最後にメンバー全員で何度もおじぎをしててなんかほのぼの。時間的にBASEMENTは無理と判断してテントに戻る。寝る用意を済ませたとこに友人が帰ってくる。どうやらBASEMENTも非常によかったらしい。ちょっと見たかった。まぁLOU REEDよかったしいっか。明日に備えて早々と就寝。
30日(一日目)のベストアクト。LOU REEDPixiesはもうベストとかそういうのには載せられない。

2日目(7月31日)

9時過ぎに起床。休息時間のおかげで足すっきり。フジに行く人は湿布や休息時間を足に張って寝ることを強くお薦め。一昨年からしてるけど全然違うから。なんだかあまりテンションが挙がらず、ヘヴンやorangeに行く気がなくなる。

のんびりと歩いてgreenに着くと丁度、彼らがスタート。もうほんっとに気持ちいい。ゆらゆらと最初から最後まで踊り続ける。メンバーのおじいさんのダンスがかわいくて最高。そのままトラベラーズに行こうと思うも、やっぱしんどいなぁと思い、ジミヘンバンドに変更する(笑)でもジミヘンバンドはてっきりセッションすると思ってたら、至極真っ当にカバーしてるだけだった。よってミッチーミッチェルの姿を目に焼き付けてからredのESKOBARに向かう。

  • ESKOBAR

微妙。メロディはきれいでよかったけど、なんだかそれで?って気分になる。redの前で聞くこと10分。すぐにオアシスを適当にぶらついてると友人と遭遇。友人も微妙と思って来たそう。そのまま昼飯を食いつつ、次に22-20sを見るかFranz Ferdinandを見るかで激論を交わす。結局、友人は説得に応じずFranzを見にgreenへ。ちっ。

22-20s開始。なんだFranzとかぶってる割には人いるなぁ、と思いきやFranz開始時刻になると人が多抜け。ちょっと可哀想だった。でもライブはあまりよくなかった。ブルースっぽいとか渋いとかいう評価を聞いてたから期待してたんだけど。なんだかガチャガチャうるさかった(笑)そこでredを抜けてgreenに。

greenに着いて、まずその人の多さに驚く。え、まだ新人バンドだよね?ね?と周りに確かめたくなる。そんなにCDいいかなぁ。あまりいいとは思えなかったんだけど。そうしてライブ開始。結局、最初から見てました。
感想。メロディは日本人受けしそうなメロディ。なんとなく歌謡曲っぽいところがあるかもしれない。あとギターリフがミッシェルに似てる気がした。後で友人に言うとものすごい冷めた目で見られましたが。あとステージでの見せ方がすごく上手い。自分たちがかっこいいことも(たぶん)自覚して計算に入れてる。ギター二人でできてんのか?ってほど至近距離で見つめ合って演奏したり、最後にドラムの前に全員集まったり。まぁ思ったよりよかったかな。すごい観客を楽しませようとしてるのがわかったライブだった。

Franzが15時過ぎに終了。引き続きベンハーパーのためにハイネケンを飲みながらまったりする。UAも見たかったけど、またもや遠いので断念。ずっとredからモーサムが聞こえてて、一番好きな曲「high」が聞こえてきた瞬間にベンハーパーが曲を始める。心の中で「F○○K」と叫ぶ。ウソ。そりゃコートニーだっての。でもちょっと悔しかったのはほんと。ベンハーパーはもう非常に気持ち良くて歌が上手くて演奏も良くていつまでも続いてほしいと思う。でもヘヴンである斉藤和義ベルセバのために離脱。

急いでヘヴンに向かうとなんとか和義のラスト3曲に間に合う。最初の1曲は知らなかったけど、続いてなんと「歩いて帰ろう」「歌うたいのバラッド」をしてくれる。めちゃくちゃよかった。終了後、泣いてる男の人がいたけどすごくよくわかる。3曲だけでも堪能しました。

  • BELLE&SEBASTIAN

和義からいたのでものすごく前に行けた。待つのがしんどかったけど。サウンドチェックの時からメンバーがステージ上から観客を撮ったりしてて始まる前からすごくいい雰囲気。ライブ開始。Voかわいいなおい。男前だし。いやすごいいい雰囲気のライブだった。音のほうはだいぶ悪くて音が途切れたりバランスが悪かったけど。何より大好きな「Women`s Realm」をしてくれて大感激。うれしかったなぁ。三日目のwhiteでのライブも見に行こうかと思った。

ベルセバが終了するとすぐにgreenにダッシュ忌野清志郎はやっぱ見なくちゃ。ただ吾妻光良ももう死ぬほどみたかった。これから見る機会あるのかなぁ。ライブが始まるとまずキヨシロー以外のメンバーが登場。うわぁ、ほんとに梅津がいるよ。かっけぇ。「KING」の呼び声でキヨシローが登場。いきなり「雨上がりの夜空に」で始まる。この時点でテンションは最高潮。観客も大合唱。次にはなんと「トランジスタ・ラジオ」。他にも「ドカドカうるさいR&Rバンド」とかRCの曲をしてくれたし。そして随所に入る梅津のサックスソロがまたかっこいいのなんの。すべてがかっこよかった。終盤で新曲の「ジャンプ」をしたけどこれがまたかっこよい。そしてそのまま「スローバラード」に!夜の苗場で「スローバラード」が見事に決まってた。ここで涙が滲んできたことを告白しておきましょう。いやぁこの日のはほんとにすべてがかっこよくて、やっぱキヨシローすげぇと何度も感じた。いつまでもそのまま転がりつづけてほしい。

  • ケミカルブラザーズ

キヨシローの後、オアシスで腹ごしらえをしつつケミカルを待つ。実はケミカルはすでに苗場に二回来てるけどまだライブ全部をちゃんと見たことがない。今年はちゃんと見てみようかと。オアシスにいるとシャーラタンズが聞こえてくる。あぁマンチェだなぁと思い、一人で少しにやけてしまう。
ケミカル開始。
・・・開始後、10分で就寝。だめだよ、やっぱりケミカルあんまり聞けないよ。これまでも聞かなかったんじゃなくて聞けなかったんだよ父さん。なんかしんどくなってくるのね。しばらくしてから起床。オアシスでも行くかと移動しはじめると「STAR GUITAR」が始まる。この曲は好きなので1曲だけ踊り、終わった瞬間歩き出す。変な人に見えただろうなぁ。くそぅ。ヘヴンかorangeに行っとけばよかった。
redの前の林でケミカルが終わるまでぐっすりと眠る。ケミカル終了後、友人と合流。ケミカルに感動している友人に、あれCD流してるだけやろ?ほんとはあの二人じゃなく会社が曲作ってるんやろ?あの二人はただの社員やで。と散々なことを言う。ケミカルファンの方、本当に申し訳ない。もちろん本気ではなく。BUFFALO DAUGHTERを待つ。しかしこの時点でまぶたがなかなか上がらない。全然移動してないのになぁ。

予定時間より遅れてライブ開始。でもしんどい。なんか踊る元気もなかった。人がやたらと多いし。だんだんむかついてくる。逆ギレ。結局、3曲ほど見てからテントに帰る。眠気覚ましにビールを飲むとますます眠くなる。


31日(2日目)のベストアクト。忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAYS HORNS。もうこれは文句なし。ベルセバもよかったけど音が悪かったのが難点。