今、微妙に話題になっているかもな吉野仁の日記を久しぶりにご拝見。話題の日記よりも昨日付けの日記に少し唖然。
近代的市民社会における群集の誕生とそれに伴うアイデンティティの匿名性、それと探偵小説の関連なんぞベンヤミンを嚆矢として何度も反復されてることですがな。ミステリに関わる文芸評論家*1を名乗るならそれくらい押さえとくのが普通じゃないのかね。いや別にいいんだけど、評論に噛み付く以上、そうした基本的な評論を押さえてないのはどうなんだろうと。

*1:この肩書きって書評家とは区別されるのだろうか。基本的にこの人は書評家という認識だけど、ぐぐったらこの肩書きもあった。