本格ミステリ大賞候補作

本格ミステリ大賞候補作決定。小説部門で道尾秀介が入ったのは少し驚き。興味はあったけどまだ未読なので読まなくては。道尾を読んでいないので何とも言えないけど、自分が推したいものとしては、やはり柄刀の作品か。大賞作品には問題意識を踏まえた上での先鋭的なものを期待するので。ま、そこのところは個人によって考え方が異なる部分ではあるけど。
評論部門は・・・。もっときちんと選び出す基準をはっきりさせるべきだと思う。基本的に評論なんてものは絶対量が少ないんだから。ちなみに加藤幹郎のものは、ヒッチコック作品を基に映画論の基本を上手く説明してくれるもので、映画理論になじみのない人にはなかなか目新しいんじゃないだろうか。ただやっぱり活字作品中心のこうしたものでは、しっかりと評価はされないと思う。