2005年の五枚

今年は何だかんだ言ってあまり音源購入できずにいた気がしますが、ひとまず今年の五枚を挙げてみます。

  • 『ロロサエ・モナムール』ソウル・フラワー・ユニオン

とりあえず最初にこれは挙げたかった。SFUの新作は、レビューでも書いたけど、ほんとに開放感があって、ささくれだったものを包み込んでくれる暖かさがあると思う。これを聴くと笑顔で一歩ずつ歩き出せる、そんな作品。「松葉杖の男」と「完璧な朝」がお気に入り。

  • 『the book』toe

日本インストポストロック代表格の実力を見せ付けられた作品。ギターベースドラムという普遍的編成は、その可能性をついつい看過してしまいがちになるけれど、やっぱりこの編成は一つの基本でありながらプリズムのように多様な音を聴かせてくれる。それぞれの楽器の絡み合いの見事さ美しさに息を止めて聴き入るばかり。

  • 『WAITING FOR THE SIRENS` CALL』NEW ORDER

New Orderというバンドはかなり思い入れが深くて適切な判断が出来ていないんですが、それでもこの作品は彼らにしか出せない老成した瑞々しさとでも言うべきものが全体を覆っている。改めて聴いてみると彼らのウェルメイド的作品のようにも思えるけれど、それにしてもこの音の境地にはなかなか辿り着けはしないと思う。ある種、吹っ切れたポップさの中に忍び込むM-⑦がもう。

元たまの柳原陽一郎がたま時代の名曲をセルフカバーした作品。たまといえば=「さよなら人類」となる人も多いかもだけどあの曲に見られるように、各曲のメロディラインの素晴らしさはなかなか特筆すべきものだと思う。このセルフカバー集ではその曲の良さというのがたま時代とはまた異なった味わいで楽しめて、隠れた名作てな感じ。

  • 『never lose that feeling』V.A

CLUB AC30から。シューゲの曲を最近のシューゲバンドやら何やらがカバーしたコンピ。あんまり一貫性がなくて散漫な印象も受けるけれど、シューゲ好きとしては外せないかな、と。とはいえカバーされた後はシューゲじゃないものも結構あるけど。



あとここで個別に触れるほどではないけど印象に残ったものとしてはSigur Ros、DEAD 60`s、Hard-Fi、『ZAMA』imai辺りが。いやぁほんと新譜聴いてない。あ、番外で『赤犬20世紀』赤犬(笑)。