『the book』toe ≪評価:5≫

the book about my idle plot on a vague anxiety
日本のインストポストロックでは有名な彼らだけど、この作品はほんとにいい。ギター、ベース、ドラムというオーソドックスかつシンプルな構成で、一番の特徴は抜けがよくて手数の多いドラムかな。普通はドラムとベースのリズム隊の上に何か楽器が乗っかるというスタイルが多いかもしれないけど、この作品ではしっかり刻まれるベースの上をドラムが軽く飛び回ってる感じ。そしてそこにクリアな音のギターが流れるように絡んでいく。曲の中での一瞬のタメとかも素晴らしい。シンプルな構成でここまで深みのある音世界を聴かせてくれる至福の一時。なんつかもうほんとに最高。ところで余談だけど、毎回毎回「トー」じゃなくて「トエ」って読みたくなるんだ。