『Splay』Jim Black & AlasNoAxis

Splay
ジャズドラマーであるJim Blackが中心となった作品。一応、これは2nd。1stはAlasNoAxis名義で出ていて、3rdは今作と同名義。肝心の音はジャズというよりむしろポストロックに近い。M-①なんか、非常にギターが強調された造りになっていて、軽く轟音風味に。とはいってもジャズ畑の人間がやっているだけあって、中でもベースやドラムはジャズならではの音空間を作っていたりしてかっこいい。各々が曲の中で前面に出てくるということはあまりないけれど、それぞれがきちんと存在感を持ってバランスよく配置されていてさすがだなぁ、と。なんというかドラマチックな展開なんかもあまりなくて、印象としてはソニックユースの新作に似たものを感じた。淡々としたかっこよさというか。そうした音やポストロックが好きな人は聴いてみるといいんではないでしょか。