Bookshelf Baton

コンバンハチキンカレーヨ再さんで見かけて答えたくなったので。


○部屋にある本棚の数
とりあえず天井までのが二つにカラーボックスくらいのが二つ。あと衣装ケースに入れてるのが二つ。実家は書斎の壁一つ分。

○今読んでいる本
東川篤哉『館島』

○最後に買った本

○よく読む、また思い入れのある5冊
思い入れのある一冊。ここはミステリに限定で(笑)。そうしないと無理。いやミステリでも無理だけどさ。

・『虚無への供物』中井英夫
ごめんこれ一冊でもいいや。とりあえず読みながらすごいもんを読んでる、と思った。これ以上、あの時の興奮を言語化できない気がする。
ポプラ社江戸川乱歩シリーズどれか一冊
最初の一冊が何かは覚えてないけど、とりあえず小学三年頃に出会ったこのシリーズが今の原点。『黄金仮面』を読みながら歩いていて、駅の階段を転がり落ちたこともいい思い出。なんせ確か落ちながら「これで学校休むことになったら、その間に何冊か読める」とか考えてたし。
・『エジプト十字架の謎』エラリィ・クイーン
後期クイーン的問題やら決定不可能性やら否定神学やらを知らずミステリにすれていなかった、ある意味幸運な時期の自分に衝撃を与えた本。顔のない死体という猟奇性に胸を躍らせ、エラリィと犯人のスケールの大きい追跡劇にドキドキしエラリィの判りやす過ぎる因数分解的なロジックに痺れ、本格ミステリを求めて彷徨いだしたわけです。
・『探偵小説論』笠井潔
ミステリ評論が面白いと感じた最初の本。「おいおいそれってどうなのよ」と思う部分もあるけれど、面白いことには変わりはない。
・『翼ある闇』麻耶雄嵩
ミステリにおける原点が乱歩であり、本格ミステリのロジックにおける原点がクイーンであり、(挙げてないけど)本格ミステリの驚きにおける原点がクリスティであり、ミステリ評論における原点が笠井であるなら、今現在の自分の志向(嗜好)の原点が麻耶雄嵩かもな、と。本格における歪さ、歪み、トンデモといった今の好みの多くがこの作品に見出せる。

バトンを回す、という企画ではないのでこれにて終了。しっかし綾辻もブランドも何より黒死館も挙げてないな。