『感触バーサーク』クッダチクレロ

感触バーサーク

ギター二人にドラムというベースレスの変則気味3ピース。メンバー神戸在住。関西のアングラインディーズではここ二年ほど割りと知名度が上がってきているようでして。先日もHELLAの大阪公演の前座もしてたようだし、大阪のそれなりに有名なDOCUMENTというイベントにも何度か出演されとります。
音がどんな感じかと言いますと・・・うん、変態(笑)。よく彼らを形容する際に変態カオティックだとかジャンクだとか言われているわけですが。ま、最初はグランジオルタナ辺りに影響を受けた音を出してたわけです。今もその部分は、曲のニヒリスティックな乾き具合や歪んだギターリフや、微妙に外れているようで耳に残るメロディなど曲のあちこちに見受けられる。で、そこにフリージャズやらNO WAVEやら色々な要素が付け足されて、こうした混沌とした音になったのかなと。おそらく最大の特徴はというと、まさにNO WAVEを思わせる単音ギターがかき鳴らされることでしょうか。ちょっぴりDNAとかっぽい。DNAは単音じゃなくてリフだけど。それが妙に日本的なものを感じさせ、しかし明らかに日本を意識していない辺りが非常に面白い。その音と、ベース並にチューニングされたもう一つのギターの音とが絡まって生み出される、どうにも得体の知れないグルーヴとそこに乗っかる奇声とも言えるVo。はっきし言って、万人に受けるわけねぇだろ、という音ですが僕としてはスチャスチャ切れこんでくる単音のギターなどが好き。注文をつけるとしたら歌詞。あんまよくないと思う。昔の意味が通るようで通らないようで通る、とかあるようでないようであるみたいなところが良かったけど、今は意味が通らない、で終わってる気がする。
7曲入り27分、1470円(税込み)と高くはありません。が、変態な音が好きな人”は”一聴を。それなりにPOPでもあるけどね。