『暗黒館の殺人』綾辻行人

暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス) 暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)

昨日の内に読んでしまいました。詳細な感想はたぶん書かないんですが。ネタばれしない程度に軽く。『匣の中の失楽』のオマージュだろう冒頭から、綾辻のこれまでの集大成といった感じがひしひしと伝わる。それも館シリーズだけではなくて、囁きシリーズも含めた。館シリーズに登場した人物の名前が時折、顔を覗かせるところにニヤリ。
メインのネタは注意深く読み進めていけば、だいたいの落しどころはわかると思う。でもたぶんこの作品のポイントはそこだけではない。この作品は館シリーズを進めていく中で書かれなければいけなかった話だ。館シリーズを読んできた人は必読(読まない人はいないと思うけど)