実に面白い。これは確かに不朽の名作だわな。死刑執行前までに友人のアリバイを証明してくれるはずの女を探し出すというシンプルな設定。手がかりが現れては消え、現れては消えていく。果たして女は見つかるのか。そしてその結末とは。シンプルな設定故にサスペンスが最後まで持続していて、さらにはそれが一種のミスリーディングでもある。翻訳物とは言え、文章も非常に読みやすいし、いやぁよかったですね。