面白い。前作?『MGH』の方が好みではあったけど。
登場人物や設定がどことなく森博嗣っぽいのは仕方がないかな。
トリックも面白い。知らなかったら解けないけど。三雲はやっぱり注目作家ですかね。

微妙。前作『神様のパズル』でも感じたけど、最初の設定は素晴らしくいい。宇宙を作るだの神様を作る、だの。
でもはっきりいってそれが物語が進むにつれどんどんしぼんでいく。
むしろ最初のほうでそうした設定を示してしまわずに、せめて物語の中盤でそれを読者に提示したほうが
読者の興味は引っ張れるんじゃないだろうか。

ぜんぜん駄目。いやするする読める文章はそれなりに評価できるかもしれないけど
肝心のトリックなんて新本格の某作家NもしくはKの焼き直しだろう。
たぶん読み慣れた人なら一瞬でからくりがわかる。物語の設定が説明されたときに。
その上で何かしてくれるのかと思ったらそれもないし。ま、犯人が実は…というトリック(?)には
若干捻り画が見えるけど。でもこれだって突き詰めればあの大長編本格ミステリのネタとかぶるよなぁ。
なんでこれがメフィスト賞取ったのかね。

ごめんなさい。眠りそうになりながら読んだので詳しく覚えてません。
これしかないっていうロジックではないけど、論理的であることは間違いなし。

いやぁここまで直截な設定の勝利かな、これは。
僕はこの人の絵があまり好きになれないんだけど、それはともかく
この話はなかなかに面白い。誰かこれについての評論書かないかな。
SF好きらしい二階堂黎人はこれ読んだらどう思うんだろうかね。きみとぼくだよ!

上記の『メシアの〜』でも書いたけど、設定が魅力的であればあるほど読者は結末に期待してしまう。
山田正紀の書く最近のミステリも設定はかなり魅力的だが、その謎の処理の仕方に不満を覚えることがよくある。
この作品でもそれはやっぱり感じて、エレベーターで15階に上がった女性が10分間で消えてしまう。
そして各階の監視カメラも不審な様子を捉えていない、という謎は恐ろしいまでに魅力的だ。
その謎をひたすらディスカッションと現場検証で真相に迫っていくんだけどその解決はなぁ。
確かに論理的だし、そうしかないってのもわかるけどどうも割り切れない思いが残る。
でも本格ミステリとして佳作ではあるのかな。