この忙しいときに朝霧に行くという暴挙、いや愚行。
本とCDをどれだけ我慢したか。知床行くのも我慢した(すまん友人)。プレーオフを実況で知りたかった。鈴鹿GPも見たかった。でもPoguesとmojave3には勝てなかったんだ。このためにがんばって八月から貯めてたんだ。

1日目

金曜の夜から車を飛ばして会場入り。台風一過により見事なまでの晴天。謝謝!ただ風が強くて、日陰はやたらめったらに寒い。これが10月の山か。会場入りして、まずは眼前の風景に感嘆。なんて素晴らしいロケーションなんだ。すり鉢状の草原にステージが立ち、周囲には色とりどりのテント、そしてその背後には富士山が雄大な姿で。奥地にテントを立ててステージへ。まずはビールで乾杯。
メインステージ一発目のクラムボンを見ようと思うも、本人たちのリハを聞いている内にまどろんでしまう。ようやく起きる。すると図ったかのようにラスト曲「サラウンド」の音が。極上。お次はMOON SHINEにてHANDS OF CREATION。もっとMPBめいた音やファンクっぽい音を想像してたけどはるかにまったりとしたライブ。座ってビールを飲みつつゆったりと過ごす。そのままSpecial Othersに備える、と思ったら前方に大学時代の友人を発見。なんつう偶然だ。話しかけると、相当に酩酊していて、そのままテントに拉致される。いや、しかしうれしい偶然。そのままテントで喋りながらスペアザを聞く。CDを聴いたときはもう少しアクが強ければ、と思っていたけど、ライブの音は割とそこをカバーしているのかなと感じた。ロンセクも見たかった。続いて、元ちとせ。とりあえず歌上手すぎだわな。歌謡曲を取り入れつつも、結構ボーダレスな音で、個人的にはかなりよかった。CD買う。
この辺りから日が陰り始めて、異様に寒くなってきたので一旦テントへ。持ってきたコンロで味噌汁やらお湯割りを作って飲む。なかなかあったまらねぇ。たんたかたんうめぇ。遠くからくるりの演奏が聞こえてくる。「東京」はほんとにいつ聞いても名曲だ。しばらくしてからjusticeを見るためにステージへ。RYUKYUDISCOがまだ回してる。でもライブとは違ってDJなので、最後の方はかなりよかった。そのままjusticeに繋げて入ったけど、最初の方はやたらとロック調?で正直面白くなかった。寒いけどがんばってビールを重ねる。でも寒い。トイレで並んでいるときに前の女子二人が今まわしてるのがRYUKYUかjusticeかで揉め出す。後ろからjusticeですよと親切に教えてあげるもあまりいい顔をされない。そうか、これが噂のツンデレだな!
飽きたのでマイケル・フランティを見に行く。チキンカレーを食いつつ見る。なかなかよい。カレー屋の店員とコンタクトの不便さについて盛り上がる。若干かわいかったのでテンションが上がる。ただ二日目にすれ違ったときは目があったのに無視されたけどな! 全くみんなツンデレだなぁもう(棒読み)。
pogues待ちの時間が寒くて仕方がない。焚き火にあたっても離れりゃ寒い。膝が勝手に踊りだすの。で、シェイン登場。なんだか前回のフジの時より演奏とか歌とかボロボロだった気がするw でもそんなことはもうどうでもいいのだ。本編は割りと渋いセレクトだったような。アンコールで「sally〜」やってうれしかったけど「Fiesta」やらずに終わってがっかり。と思ったら再度アンコール。しかもなんか女性連れてる。え、あの曲やるの!? やってくれました「Fairytale〜」。まじで泣いた。生でこの曲が聴けたことに。上を見上げると一面星が瞬いてて、何故かこのときはほとんど音も外さずにしっかり歌い上げるシェインの声が、あの哀愁漂うメロディと一緒に流れて、もう素晴らしい。最後はきっちり「Fiesta」で締め。締めってのにシェインは一人リズム外すしw 踊りまくっていつのまにか寒さもどこへやら。
感動しながらテントに戻ると友人一人を除いてすでに就寝。その一人もしばらくすると就寝。しかたなく一人で黙々とお湯割を飲みつつ余韻に浸る。明け方にあまりの寒さに目が覚めて外を覗いてみると、ちょうど富士山の頂上の横から朝日が顔を出すところだった。きれいだったけど少し眺めてると寒さで死にそうになったので寝直し。

2日目

翌日も快晴。テントを片付けてからステージへ。HOCUS POCUSをちら見。「メロウでジャジーなヒップリホップリ」で心地いい。そのままDachamboへ。まぁやっぱりテンション上がりますね。相変わらずギターがうなるジャム。ビールを空けつつ踊る。終わった後は草原でうとうと。まじ気持ちいい。それからNIGHT JUNGLE。GOMA率いるバンド。いいんだけど、もっとGOMAのディジリドゥが前に出た音を聴きたかった。この後辺りからまた寒くなり始める。タコライスオムカレーを続けて食べて苦しむ。
mojave3に備えて前方へ。人まじ少ない。元slowdiveのメンバーがいるこのバンド。CDで聴いた限りではシューゲイザーの面影はそこまで残ってないのかなと思ったけど、ライブではかなりそれっぽい部分もちらほら。カントリー調が基本で素直にいい曲と音を聴かせてもらった。その上、予想外のギターが聴けてめちゃくちゃよかった。単純に音だけならベストアクト。
そのままテントを置いていたところに戻って、友人の撮影大会。これはあれだ、友人をアイドルに仕立て上げて、その撮影をして写真を見て笑うという羞恥プレイ。それはさておき、このときの富士山は夕日に合わせて色がオレンジ〜赤〜紫といった具合に変わっていって、mojave3の素晴らしさに放心していたことも合わせてため息がもれる美しさ。
ラストはV∞REDOMSにて。でも開始時間になってもサウンドチェックが続いて始まらない。結局、始まったのは40分後。で、ライブなんだけどどうなのかね。はっきりいって序盤はEYEのオナニーを聴かされている感がして微妙だった。すごいのはやっぱすごいと思うんだわ。でもドラム二台のリズムにだんだん身体が傾いていってるときに叫び声が入ると一気にあれ?となって全然入り込めなかった。中盤でいきなりリズムが変わって調子が穏やかになった瞬間とかはさすがで、ぞくっと来たけど。フジのドラム五つバージョンのが好きだわ。終盤でさすがにバスの時間が心配になったので、抜け出す。バスは長蛇の列。案の定、予定してた鈍行には乗れず新幹線で東京まで。東京では漫喫が見つからなかったり飛行機が遅れたりと何かとトラブルがあったけどひとまず帰宅。結論。朝霧最高。でもさすがに東京とかじゃないと毎年は無理。来年はきついかな…。